先日書いた大村智さんと共に2015年のノーベル賞を受賞された梶田隆章さん。
梶田さんはまだ56歳とお若いながらもノーベル物理学賞を受賞されましたよね。
奥さまとの仲睦まじい様子もとても印象的でした。
ところで、私たちにとっては、あまり聞き慣れていないこの「ニュートリノ」ですが、一体どのようなものなのでしょうか?
Contents
ニュートリノってなんなの?
ニュートリノとは簡単に言うと、素粒子の一つです。
素粒子というのは、物理学において物質を構成する最も小さい単位のことで、ニュートリノというものは、それはそれは小さな物質なんですって。
高校時代に一番小さな物質は原子だと習ったのに・・・
さらに小さな物質があるとは。
じゃあ具体的にどのくらい小さいんでしょうか?
素粒子の中にニュートリノが含まれているということはさらに小さいということなんでしょうね。
調べた結果がこちらです。
ニュートリノ大きさ
ズバリ、ニュートリノの大きさとは
直径1000兆分の1ミリ以下
どうしよう、とにかくものすごく小さいということはわかりましたが全くピンときませんでした。
原子の中心にある小さな塊「原子核」。その原子核は陽子ひとつからできているものと、陽子と中性子のふたつから成るものに分けられます。
原子の中の原子核、原子核を構成している中性子。
これを使って大きさを比べてみましょう。
まず原子が東京ドームだとすると原子核は1円玉です。
客席から見たら全く見えませんね(笑)
さらに、中性子を地球だと思ってください。
そうするとニュートリノは米粒なんだとか。
原子と原子核の大きさが東京ドームと1円玉ほどにちがうということにも驚きましたが、地球と米粒!?
ニュートリノは本当に小さな物質なんですね。
次はニュートリノの具体的な内容を見ていきましょう。
ニュートリノとは具体的にどのような物質なのか
とても小さい物質であるということが分かったところで、実際にどのようなものなのか気になってきました。
ニュートリノは宇宙で最も豊富なのだそうです。
宇宙空間だけでなく、私たちの身の回りも、飛び交っているらしい・・・何しろ小さすぎるので実態はつかめませんし、目視もできませんが。
ニュートリノは大きな星が超新星爆発を起こしたときにたくさん放出されるのだそうです。
つまり宇宙人と同じようにはるか彼方からやってきたのですよ。
ニュートリノ最大の特徴が「電気的に中性である」ということ。
つまりは、プラスでもなければマイナスでもないという解釈になるわけなんです。
電気をもっていないので、あらゆるものをすり抜けているんだとか。
引用http://www.seibutsushi.net/
実際に私たちの体を1秒間に1兆個すり抜けていっているらしいのです。
うぅ~、実感できないのがなんだか悔しいです。
ノーベル賞受賞の要因は
これまでの研究で、ニュートリノの観測さえ難しいとされてきました。
それを2002年に小柴教授が観測したことで理論上の話ではなく実際に確認できたというところまで来たのです。
この功績が称えられて、小柴教授もノーベル賞を受賞しています。
実はこの小柴教授は梶田さんの恩師なのだそうです。
観測することさえも難しいニュートリノという物質を、梶田さんはどうやって重さをはかることが出来たのでしょう。
梶田さんは、巨大なプールのようなものを使い、ニュートリノが移動している間に形を変えたり戻ったりすること(ニュートリノ振動と言います)を発見しました。
このニュートリノ振動を説明しようとするとどうしてもニュートリノに質量がなければ説明不可というところに行きついたのですって。
このニュートリノの質量の発見が宇宙の始まりを解明するのに役立つ可能性があるのだそうです。
宇宙の始まり・・
ついに明かされる!なんて日も近づいてきているのでしょうか。
まとめ
ニュートリノの質量があるということを発見しノーベル賞を受賞した梶田隆章さん(56歳)。
ニュートリノとは素粒子のひとつでものすごく小さいもの。
私たちの周りを猛スピードで飛び交っており、その数も多いようですね。
ニュートリノの質量の発見により、宇宙の解明に人類はまた一歩近づいたようです。
私たちが生きている間に宇宙とは何なのか、さらに詳しくわかる日が来るかもしれません。
子供に戻ったような気分で待っていたいと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。