こんにちはオカンです。今年ももう師走ですね。クリスマス、お正月と楽しいイベントが続いてやってきます。
今日は正月に食べるお雑煮が関東と関西で味やお餅に違いがあるのをご存じですか?
私は沖縄生まれなのでお雑煮の習慣がなかったので、関西に嫁いで初めてお雑煮を食べました。
ですから初めて食べたのが丸い餅のお雑煮のだったので、雑煮の餅は丸いものだと思っていたのですが、北海道に来るとお雑煮には関東風の四角いお餅が入っていました。
どうやら関東に住んでる友人はすまし汁仕立てのお醤油風味のお雑煮が定番だというので関西と関東ではどうしてお餅の形が違うのか又お餅の形が違ってるのはどの辺からなのかも調べてみました。
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お雑煮のお餅ははじめは丸だった!
では関東と関西では雑煮のお餅の形はどう違うのでしょうか?
関東では角餅
引用元http://www.461888.jp/5_6.html
現在関東では主に四角いお餅が使われ、角餅で、切り餅とも言います。板状にしたのし餅を切ったものを指して言います。
北海道でもこの感じのお餅が雑煮に入ってる事が多いです。夫の実家では年末に餅つきをすると、大きなビニール袋につきたてのお餅を入れて冷まして置いて、丁度よい硬さになったところで切り分けます。
関西では丸餅
関西で使用されるお餅は丸餅でした。
保育園の行事などで餅つきをした時に子供たちと一緒につきたてのお餅を丸めるのはとても楽しかった思いでがあります。
調べてみますと、もともとはみんな丸餅で、関東も関西も関係なかったようです。どこでもお雑煮には丸餅が使われていたそうなのです。
由来にはいろんな説があって、望月や鏡を模したからというのがどうやら有力のようです。
満月をかたどった円ということから、「一年の豊作を願う」、そして、この形が魂を表す形であることから、「一年の初めに丸餅を食べることで神様の力を得ることができる」と考えられていたのだそうです。
そう言えば伊勢神宮のご神体が丸い鏡の形をしていますよね。三種の神器とか言われているのがそうかしら。。
四角になった理由は?
話は江戸時代までさかのぼりますが、昔、江戸では人口が集中しており、丸餅だと一つ一つ丸く作るのにかなりの時間を要していたそうです。
簡単に言うと江戸のお餅やさんがお正月に大量のお餅を販売するのに、いちいち丸めるのが大変だから四角にしたという説があります。
角餅だと大きなかたまりを四角く切るだけで作れるため、時間がかからず効率もよいことから関東では切り餅でお雑煮となったようです。
ひとつずつ作る丸餅と違って切り餅はのし餅さえつくっておけば、あとは切ってしまうだけなので便利ですよね。上方商人の合理性を重視した結果だったのです。
ではどこから雑煮のお餅の形が変わっているのでしょう?
丸餅と四角餅は境界線は関ヶ原!
農林水産省のHPでは、お雑煮文化圏マップというのが掲載されていて、とても面白いのですが、これによりますと、角餅丸餅の分け目は天下分け目の「関ヶ原の戦い」で有名な岐阜県の関ケ原だという説もあります。
昔、武士は失敗して評判を落とすという意味を持つ「味噌をつける」ことを嫌ったために、すまし汁仕立てが好まれました。武家文化の影響を強く受けたということです。
昔のお武家様はほんとにげん担ぎが好きですね。
味つけの違いもあるの?
味付けも違うのでしょうか気になりますね。
関東は圧倒的に角餅のすまし汁仕立てで、角餅は焼いて、昆布やかつおで出汁をとり、しゅうゆで味付けをします。あっさりして出汁がきいた味付けなのが特徴です。関東のお雑煮はすまし汁仕立てです。
対して関西では味噌がベースになったお雑煮が一般的です。さらに、関西の地域によりバラバラで赤味噌と白味噌とが分かれているようです。関西は関東と違って甘くてこくのある味付けなのが特徴で、丸いお餅をそのまま入れて、具材は大き目のものを使うのが主流のようです。
白味噌仕立ての方がすまし汁仕立てよりも歴史が古く、時代とともに関東では変化していきました。
一方で京都の文化に強く影響された関西地方は、公家や商人たちの土地であったため、繊細で素材の味を楽しめる味付けの傾向が強いとされています。
京都や福井などの一部地域では、白味噌ではなく赤味噌をつかうところもあるみたいですよ。
関西と関東ではおせち料理に入れるものも少し違っています。それもみてみたいと思います。
おせち料理にも違いが。。
引用先http://kuukau2.exblog.jp/21188569/
必ず入ってる物で、祝い肴(いわいさんこう)というのがあり、それが違います。
これって縁起物でお正月に「今年の豊作・子孫繁栄・健康」の願いを3つを料理に込めます。
関東では→ごまめ(田作り)と言われるもの・数の子・黒豆 の三種類
関西では→たたき牛蒡・数の子・黒豆です。ごぼうが入ってるのが違いますね。
北海道ではごぼうはきんぴらにして入っています。たたき牛蒡も関西でしか味わえないものですね。
私が頂いた関西風のおせちは殆どが食材の味をそのまま活かした薄味だったのを覚えています。
お正月の魚ですが
関東は→新巻鮭
関西は→鯛(たい)や鰤(ぶり)どっちもめでたいや出世魚として、縁起物ですね。
他にも入っているものの違いでは
関東は→栗きんとん・伊達巻・紅白かまぼこ
関西は→海老煮・くわい煮・棒だらなどがあります。
棒だらはほんとになつかしいです。時々北海道でも見かけますがあまりメジャーな食材ではありませんが、関西では定番でした。くわいも同じく見かけませんね。
まとめ
お正月の食べ物雑煮のお餅の形が関東と関西で違うのは、もともとお雑煮の餅は丸でしたが、江戸時代にお餅をうる商人がいちいち丸めるのが大変ですので、平たく伸ばして四角く切って販売したのが始まりだそうです。
お正月にはそれほど売れたのでしょうね。また江戸は人口も多かったのでそうなったと言われています。
境界線は岐阜県の関が原の辺りから変わっているようです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。では皆さん良いお正月をお過ごしください。